この作品の日常描写の見事さは、例えば往年の「名作劇場」の代表作『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』（←個人的には、この作品を超える完成度を持ったＴＶアニメは未だにないと思っています）にも匹敵すると思います。かつて、『三千里』に出…

蛍のナレーションによる総集編。やはり、この総集編は22話の後で放送して欲しかったところです。 それにしても、植田佳奈さんの自然な関西弁は、やはり良いですね。このところ、『忘却の旋律』や『これが私の御主人様』など植田さんの声を耳にする機会が多い…

スポ根パロディのＡパート。『巨人の星』や『エースをねらえ』のパロディはわかり易かったけれど、小雪の繰り出す変化球ショットに「まぼろしの秘球」や「ゼロの秘球」といった『黒い秘密兵器』のパロディが含まれているよう（？）だったのは驚きでした。そ…

長期シリーズの最終巻。４つの短編エピソードと１つの長編エピソードで構成されています。短編エピソードはいずれも『ブラックジャック』を思わせるようなストーリーで、この作品がもともと『ブラックジャック』へのオマージュという側面を持っていたことを…

『名探偵ポワロとマープル』の最終回が近づいてきていることもあってか、無性に高橋ナオヒト監督の作品を観返したくなり、ＤＶＤを引っ張り出してきました。 う〜ん、やっぱり素晴らしい。日常的な世界とＳＦの世界を無理なく融合させる練りこまれた脚本、登…

実にまったりとした展開で、３話目にしてようやく他力本願寺に到着。原作でも１巻に登場したっきりの和尚さんが登場し、何だかなつかしい人に再会したような気持ちになりました。 キッズステーションでは午前零時からの放送ですが、この作品のゆるゆる〜っと…

よくもまあ、ここまでハイレベルな作画・美術を維持できるものだと感心することしきりです。しかし、原作のハンドメイド感あふれる描線とは、やはり違っているようにも感じられます。勿論、原作の絵柄をアニメ向きにリライトすることは、アニメ化において当…

最終エピソード「雲の中の死」その１です。話自体は実にオーソドックスに進みましたが、今回は声優陣の豪華さに吃驚でした。本名陽子さん、三石琴乃さん、山寺宏一さん、青野武さんなど若手、中堅からベテランまで実力派揃いで、そういえば第15話「青いゼラ…

クライマックスの２話目。原作の物語の進行からすると、アリス学園の秘密について突っ込んだ描写をすることは難しいのでしょうが、あと１回でこの騒動を終わらせることができるのだろうか？とやや不安を感じます。そして、さらに不安を感じたのが作画の不安…

実にゆったりと話が進んでいきます。でも、こういう雰囲気は好みです。蛍一とベルダンディーのくすぐったくなるような会話も、こういう雰囲気だからこそ生きてくるのでしょう。 やはり美術は弱い感じですが、ＯＶＡ版のレベルを求めるのは酷というものでしょ…

インドの王族ハキム登場。ずいぶんとぶっとんだキャラクターで、原作を読んだ時も「これはちょっと？」という気がしましたが、やはり微妙な感じです。また、ハキムもエマに一目惚れしてしまう展開は、やや強引な印象を受けました。エマは、「眼鏡美少女」の…

前回と同じく１回の単発物で、物語の展開もほぼ原作どおり。普通に面白かったです。 ただ、物語中盤のメイベルが的外れな推測を述べる場面は、原作のヘイスティングスの科白をそのままなぞったものでしたが、シリーズも終盤に来ているわけですから、これはも…

いよいよオリジナル展開のクライマックスへの初回。観る前は「何故サーカス？」と思っていましたが、傷ついた子供ライオンに棗を重ね合わせる展開に、成程と納得しました。さて次回以降どうなるのか、どこまで学園の秘密や棗の過去に踏み込むことになるのか…

朝日新聞の三者三論の、元文部省初等中等教育局長の菱村幸彦氏による「欠陥指摘、当然の制度」という文章には、ひっかかる点がいくつかありました。 まず、「家永教科書訴訟（65〜97年）」という言葉が冒頭に出ていながら、文章の中ほどで「家永訴訟への対抗…

新しい声優陣による第一回。ここ10年以上『ドラえもん』は観ていませんでしたが、これは観ずにはいられないところです。視聴率は相当に高くなっているでしょうね。 新しい声優陣については、とても良い印象です。ドラえもんの声の水田わさびさんは、「のび太…

推理物のパロディのＡパート、ドロロ（ギロロ？）再登場のＢパートともにテンポよく展開し、前回に比べて格段に面白く観られました。これなら２年目も大丈夫そう？

河内に「なんやてツッコミ」をするシスターのＣＶ.が根谷美智子さんで、大爆笑させてもらいました。彼女がレギュラーキャラにならなかったのは、本当に惜しい。 それにしても、原作をどのあたりまでアニメ化するのか、興味津々です。最近の原作は、「アニメ…

まるまる１話をかけて、地味な日常描写の中で主人公の人となりをじっくりと描いていく構成に、ちょっと驚きました。個人的には好みです。ただ、過去のアニメ化に比べると、美術がやや弱い印象ですね。 それから、沙代子（ＣＶ．能登麻美子氏）が第１話から登…

文字通りのクライマックス。そのドラマティックな盛り上がりは、これだけ形を変えていても、さすが19世紀ロマン主義文学の傑作が原作の作品であると感じさせてくれます。

第１話に続いて、非常に力の入った画面に惹きつけられました。ストーリー展開の滑らかさは、第１話よりも上と感じられます。 余談ですが、この作品の舞台は19世紀末ですからライト兄弟による有人飛行よりも前ということになりますが、この頃から既に飛行機の…

概ね原作通りの展開でした。前作のスリーピングマーダーは、「家族の絆」をテーマとして、なかなかきれいにアレンジしていたように思われましたが、今回はごくストレートなアニメ化だったようです。

原作を上手くアレンジして、泣かせる話にしてくれました。原作では、かなめ先輩は結構「いい性格」をしているところもあるのですが、アニメ版のストーリー展開としては、こういう描写の方がしっくりくるように思われます。 次回からの残り４話は完全にアニメ…