宮崎吾朗バッシング?

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/745995.html

1 名前:依頼342@静岡makky ◆IgDbIlkkMo 投稿日:2006/07/26(水) 10:18:39 株 id:OqN7EH080 ?
http://www.ghibli.jp/ged_02/20director/000252.html

昨日、ジブリの試写室で
押井守監督の最新作『立喰師列伝』の試写を観ました。
(中略)
押井さんは、私に対して一方的な親近感をもってくれているらしく、
立喰師列伝』を、ぜひ観てほしいということでした。
私は、押井さんにもうひと花咲かせてほしいと思っています。
だから感想は、一言。
もう一度、同じテーマで、
サービス第一のエンターテインメントに挑戦してほしい、
これだけです。

 上記引用のように、『ゲド戦記』の宮崎吾朗監督の「監督日誌」での発言があちこちでコピペされ、「何様のつもりだ」「態度でかいね」といった批判が相次いでいるようです。なるほど、「押井さんは、私に対して一方的な親近感をもってくれているらしく」や「押井さんにもうひと花咲かせてほしい」といったあたりは、新人監督の言葉としてはいかにも生意気な印象を受けそうです。
 しかし、どうも疑問に思うのですが、批判している人達はリンクされている「監督日誌」の全文を読んでいるのでしょうか?「(中略)」されている部分を、以下に引用します。


その感想を述べる前に、ちょっと昔話をします。

今を去ること20年前、まだ高校生だったころ、
私は押井守監督と出会っています。
場所は、信州にあった祖父の別荘(というより山小屋ですが)。
頃は、夏の盛りだったように記憶しています。
当時、押井さんは三十半ば、まさに紅顔の美(?)青年といったようすで、
真っ白いランニングシャツが印象的でした。

別荘にいるあいだ、押井さんと父は、えんえんと
アニメーションに対する持論をまくし立て合っていました。

その前年だったか、84年に宮崎駿監督の『風の谷のナウシカ』と
押井守監督の『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』が
公開されました。
当時の私は、『うる星やつら2』のほうが好きで、
それが押井さんにも伝わっていることを、その後知りました。

さて、話を戻します。
そのことを覚えてくれているからかどうか、

 省略されていた部分を読むと、「私に対して一方的な親近感をもってくれているらし」いと宮崎吾朗監督が考えたのは、当時の自分は父の作品である『ナウシカ』よりも『うる星やつら2』の方が好きであり、それが押井守監督に伝わっていることを知っていたからだ、ということがわかります。またこの部分を読めば、『立喰師列伝』に対して「押井さんにもうひと花咲かせてほしいと思っています」「もう一度、同じテーマで、サービス第一のエンターテインメントに挑戦してほしい」と宮崎吾朗監督が述べている理由は、自分が好きだった『うる星やつら2』は「サービス第一のエンターテインメント」であり、そのような作品を押井守監督にもう一度作って「もうひと花咲かせてほしい」と望んでいるからだ、ということが窺えるように思います。総じて、新人監督としてよりも、昔からのファンとして押井守監督に感想を述べている、という印象を受けます。

 引用されている部分だけから文章全体の内容を判断するというのは危険な場合があるなあ、と感じる事例の一つでした。