『ゲド戦記』 とりあえずの感想

 一言で言えば、非常に残念な、そして勿体無い映画だったと思います。映画化に際しては『ゲド戦記』シリーズの第3作を中心とし、そこに第4作の内容を加味するという作品の方向性は、個人的には非常に強く共感するものであり、実際それが上手くいったとすれば、とんでもない大傑作になったかもしれないとすら思えるほどです。しかしながら、それを監督第1作目の宮崎吾朗氏に期待することは、やはりあまりにも難しかったと言わざるを得ないでしょう。