民主政治と世論の役割

 こちらの記事に、以下のようなブックマークをしました。

「日本は選挙でしか決まらない。」←これはさすがに滅茶苦茶でしょう。間接民主制の採用とは、それしか認めないということではありません。高校の現代社会や政治経済の教科書を、読み直されてはいかがでしょうか。

 すると、記事の著者から以下のようなidコールを頂きました。

本質的には日本の政治は選挙でしか決まりません。他に何か方法があるのでしょうか?何をするにも選挙を経由します。そちらこそ高校の政治経済の教科書を読み直したほうがいいのでは??

 ということですので、以下に『高等学校 政治・経済』(第一学習社 平成28年)より引用します。

(78ページの本文から)
 現代の民主主義国家において、国民の意思は選挙のほかにも、請願、陳情、デモなどの大衆行動によって表明されるが、世論もまた選挙制度を補完するものとして、政治を動かす原動力となる。
 世論とは、公共の問題に対して人々がもつ意見のことである。現代の社会では、世論は政権に対して影響力をもち、時には政策を左右したり、政権交代をもたらしたりすることがある。そのため、人々はさまざまな意見を参考にしながら、自分たちの判断力で世論を形成する責任がある。

 このように、選挙以外でも政治を動かす力が形成されることがあり得るということについて、教科書で述べられております。納得して頂けましたでしょうか?