靖国参拝問題

靖国参拝、私的と強調 小泉首相
2005年06月02日23時02分

 小泉首相は2日の衆院予算委員会で、靖国神社参拝について「首相の職務ではなく、私の信条から発する参拝に、他の国が干渉すべきでない。自分自身の判断で考える問題だ」と述べた。参拝を私的なものと位置付け、中国の意向に左右されずに参拝の継続を判断する考えを示したものだ。今年の参拝については、改めて「いつ行くかは適切に判断する」と語った。

 岡田民主党代表は「A級戦犯を昭和の受難者として合祀(ごうし)している靖国神社に、首相は参拝すべきでない」と中止を求めたが、首相は「(A級戦犯を)戦争犯罪人だと認識している」としつつ「A級戦犯のために参拝しているのではない。多くの戦没者に敬意を表している」と答えた。

(中略)

 また、志位共産党委員長は「侵略戦争を正当化する靖国神社の戦争観に日本政府の公認というお墨付きを与える」と批判。首相は「私は戦争への痛切な反省を表明している。靖国神社を参拝することが靖国神社の考えを支持しているととらないでほしい」と反論した。

http://www.asahi.com/politics/update/0602/007.html?t1

 発言の前後の文脈がわからないということを差し引いても、小泉首相から「(A級戦犯を)戦争犯罪人だと認識している」、「A級戦犯のために参拝しているのではない」、「靖国神社を参拝することが靖国神社の考えを支持しているととらないでほしい」という発言を引き出したのは、なかなか面白い展開です。
 ただ、「首相の職務ではなく、私の信条から発する参拝」とする発言は、かつて靖国参拝を公約としていたことと矛盾しているように思われますが。