中山文科相

従軍慰安婦発言、中山文科相が釈明
2005年06月13日19時53分

 中山文部科学相は13日、都内で記者団に対し、従軍慰安婦に関する11日のタウンミーティングでの発言について「そういう方々が日本人も朝鮮半島出身の方もいっぱいいて、筆舌に尽くし難い苦労をされたことはよく知っている。ただそういう用語はなかったということだ」と述べ、慰安婦におわびと反省を示した政府見解と、立場に違いはないことを強調した。

 中山文科相は11日、昨年11月に「歴史教科書から従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのはよかった」と発言したことを参加者に批判され、「従軍慰安婦という言葉は当時なかった。間違ったことが教科書からなくなったことはよかったと評価した」と説明していた。

 中山文科相は昨年11月の発言後も、政府見解と違いはないとの考えを表明している。

http://www.asahi.com/politics/update/0613/004.html

 本当に「そういう方々が日本人も朝鮮半島出身の方もいっぱいいて、筆舌に尽くし難い苦労をされたことはよく知っている。ただそういう用語はなかったということだ」と主張したかったのなら、「従軍慰安婦という言葉を別の言葉に言い換えよ」となるはずで、「歴史教科書から従軍慰安婦とか強制連行とかいった言葉が減ってきたのはよかった」などという科白が出てくるはずはないと思うのですが。いかにも苦しい言い訳という感じで、このような人物が文教行政のトップというのは、全く教育的とは言えないことです。