雪の女王 第4話

 出崎監督作品の、旅立ちのシーンはやっぱり燃えるなあ。ただ、ゲルダの旅を描きつつ、その旅にアンデルセンの童話のエピソードを織り込んでいく予定だそうですが、19世紀中頃という時代設定を最初に提示しているので、ファンタジーの面とリアリズムの面をどう融合させていくのか、依然としてかなり難しいことになりそうです。ゲルダもファンタジーの世界に入り込むのであれば、おそらくやりやすいのでしょうが、あえて現実の世界に踏みとどまりつつゲルダの旅を描くのだとすれば、これは相当に力の入った作品になりそうです。
 主人公が少女である出崎作品としては、『エースをねらえ』という傑作(特に映画版は、個人的には原作よりも好きです)がありますが、『雪の女王』もかなり期待できそうな感じです。