靖国参拝

靖国神社に 公式参拝した国。公式に 反対している 国

http://bbs.enjoykorea.naver.co.jp/jaction/read.php?id=enjoyjapan_8&nid=1302355&work=list&st=&sw=&cp=1

 あちこちで引用されている記事のようですが、いまひとつわかりにくい部分が多かったです。
 「靖国神社に 公式参拝した国」というのが、まずよくわかりません。「公式参拝」・「私的参拝」というのは、首相の参拝が政教分離の原則に抵触するか否かを巡って言われるようになった言葉だと思うのですが、外国からの参拝者に関してはどういう意味合いで使っているのでしょうか。普通に考えれば、外国政府の首脳クラスが公務で訪日した際に、公式日程の中で靖国神社に参拝した、ということなのだろうと思うのですが、それならば政教分離問題にかかわって使われている「公式参拝」という言葉は使わない方が良かったのではないかと思います。
 そして、「公式に 反対している 国 」として中国・韓国・北朝鮮の3国を挙げ、それが世界では少数派であることを強調しようとしているように思われますが(そしてこの記事を引用しているブログなどでも、靖国参拝に反対しているのは中・韓・北朝鮮だけにすぎない、という論調が多いようですが→http://d.hatena.ne.jp/boutarou/20050626/1119769776など)、だとすればこのような記事の作り方には疑問を感じざるを得ません。なぜなら、3国が批判しているのは「A級戦犯を英霊として祀っている靖国神社に、日本の首相が参拝すること」なのであり、靖国参拝への抗議が最初に行なわれたのは、中曽根元首相による公式参拝が行われた1985年なのですから、3国とそれ以外の国々という色分けをするのなら、1985年以降で考えなければおかしいと思うからです。この記事を見る限り、「靖国神社に 公式参拝した国」の中には、1985年よりも前に参拝した国が、かなり多いように思われるのですが。
 さらに「公式参拝した国」についても、その実態はどうだったのでしょうか。靖国神社東京裁判を否定し、かつての戦争を正当化する政治的主張を行っていること、かつての戦争指導者を神として祀っていることをきちんと認識した上で「公式参拝した国」というのは、果たしてどのくらいあったのか、疑問に思います。