エマ 第5話

 原作のごく短い番外編をふくらませたエピソード。派手さはありませんが、ここまでのエピソードの中では、最も好印象でした。エマが非常に機転が利き、女主人のケリーへの深い愛情を持っている女性であることが自然に描き出されており、やはりエマというキャラクターには、こういうさりげない日常描写を通してその魅力を描き出すのが似つかわしいと思いました。
 いくつかのアニメ感想系サイトで、アニメ版『エマ』はいまひとつ生活感に乏しく、19世紀ロンドンのテーマパークを見ているようだ、というような意見を散見し、なるほど確かに『ハイジ』や『三千里』などと比べるとそういう面もあるなあ、とも思っていましたが、今回のようなエピソードが積み重ねられていくのなら、かなり期待できそうに思います。