学園アリス 第23話

 いよいよオリジナル展開のクライマックスへの初回。観る前は「何故サーカス?」と思っていましたが、傷ついた子供ライオンに棗を重ね合わせる展開に、成程と納得しました。さて次回以降どうなるのか、どこまで学園の秘密や棗の過去に踏み込むことになるのか、期待したいところです。ただ、原作では(コミックスで読む限りでは)未だ学園の秘密は十分に明かされていないので、アニメ版のスタッフはやりにくいところでしょうね。
 それにしても、『彼氏彼女の事情』、『フルーツバスケット』、そして本作と、白泉社の少女マンガ原作のアニメ作品は、原作の連載が終わっていないため、終盤の展開が難しいというケースが多いようです。
 ところで前回の第22話で、自分の命を削ってぬいぐるみに命を与えるかなめ先輩が「ベアは僕に命を吹き込んでくれたんだ」という場面で、どこかで似通った科白を聞いたことがあるような、と思っていたのですが、ようやく田中ユタカ著・『愛人』第5巻の「あい」の科白「いつでもイクルを生んであげられる。イクルがあいを生んでくれたから」であったことを思い出しました。